C68

C40から続くラグドカーボン製法による新しいフラグシップロードバイク「C68」が登場します。

前代のC64から4年ぶりとなるC68はラグド製法を引き継ぎながら、全く新しいコンセプトのもとにデザインされています。

Cシリーズ最大の特徴であるラグとチューブのパーツ構成を見直し、より自由度の高い設計を可能にしました。チューブとラグを一体化させるモジュールストラクチャー製法により、フルモノコックでは難しい緻密なジオメトリー調整が可能となり、理想的なプラットフォーム設計を行えるようになりました。

また新たな構造はフレームデザインの一新にもつながっています。トラディショナルな工法は引き継ぎつつも従来とは異なるラグ構造により、空力特性を備えたシェイプとなっています。接合部分は特殊技術により滑らかに整えられ、その美しさが際立ちます。

イタリア、カンビアーゴにあるエルネストの自宅階下の工房で職人の手作業により1本1本、丁寧に作られるこだわりの製法はC68にも踏襲されています。理想のフレームを作り上げるために大胆なブラッシュアップを行いながらも、最高品質の製品作りのために情熱を傾けるコルナゴのフレームに対する理念が窺えます。

ダウンチューブは立体的な成形がされ、先代より剛性を増している
フォークコラムは前代までのD形状から丸型へ変更することにより、剛性アップと軽量化を両立させた
ヘッドセットにセラミックスピード製のSLT(固体潤滑技術)を備えたベアリングを装備し、耐久性と剛性を高めている
完全なインナー化が図られているシフトケーブル、ブレーキケーブル
チェーンステーの剛性も強化
剛性と適合性に優れるT47規格のボトムブラケットを新採用
イタリアンフラッグがデザインされたシートチューブ
重量は510sサイズ(塗装なし、スモールパーツ付属なし)で930g(+/-10g)となっており、C64との比較でおよそ50g軽量化
ヘッドセット内側に10機能の小型マルチ工具を搭載
ダウンチューブにはNFTタグが貼られており、スマートフォンのアプリで車体情報が管理可能。COLNAGOスマートカードを使用することでフレームの真贋性、所有者証明、仕様証明などオーナー情報にアクセスできる。ブロックチェーンテクノロジーが量産の自転車に取り入れられるのは業界初(国内のサービス開始時期は未定)

C64とC68のフレーム構造(分割領域)の違い

C64
C68

カラーバリエーション

カラーは4色展開です。造形に伴いグラフィックも一新されました。

HRWP(ホワイト)

イタリアの青い海を想わせるHRWP(ホワイト)

HRRD(ブラックレッド)

グロスレッドとマットブラックのコントラストが美しいHRRD(ブラックレッド)

HRWH(ブラックホワイト)

マットブラックのベースカラーにホワイトがアクセントのHRWH(ブラックホワイト)

HTBK(ブラック)

オールブラックでもグロスとマットを使い分け精悍な表情のHTBK(ブラック)

チタンリミテッドモデル

フルカーボンのレギュラーモデルに加えて、ヘッドラグとシートラグの一部にチタニウムを使用したモデルもラインナップ。医療分野でも使用されている高精度3Dプリントテクノロジーを用いて、粉末状のチタニウム材に高出力レーザーを照射し焼結させ、材料を積み上げて立体的に成形しています。イタリア医療業界のリーディングカンパニーとコラボレーションすることで最高クラスの精巧な技術を導入。ミリ単位、0.1度単位での精密なサイジングがが可能となりました。
機械工学に基づいたチタニウムとカーボンの親和性は高く、ジオメトリーの自由度だけでなくハイクラスなライドフィールをもたらします。

カラーはグロスとマットを使い分けたブラックフレーム。ゴールドがアクセントカラーとして使用されています。また、チタン素材の上質な風合いはフルカーボンモデルとは異なり、オリジナリティが高いチタン限定モデル専用デザインになっています。

世界限定250台

Cシリーズとは

革新的な技術を取り入れながら進化してきたコルナゴの最高峰フレームシリーズです。
1989年に誕生した初の量産型カーボンロード「C35」から最新モデルの「C68」まで、7台のフラッグシップモデルと4台の派生モデルが存在します。
モデル名に冠する「C」は、Carbon(カーボン)、Colnago(コルナゴ)、Cambiago(本社が置かれるカンビアーゴ)、Class(格式)のCに由来しています。

詳しくは、「Cの血統」もご覧ください。

ラグド構造の利点

Cシリーズの伝統であるラグドフレーム構造には、コルナゴではV3-RSに代表されるモノコックフレーム構造とは異なる利点があります。

各チューブが別パーツとなっているため、細かい調整が可能でライダーの身体にフィットしたフレーム製造が可能です。これはコルナゴがラグド製法にこだわる理由でもあります。さらにチューブやパーツの製造段階で、フルモノコックに比べ高圧力での成形ができ、部分的なカーボンレイアップの調整など、さまざまな加工が可能となります。これは長きにわたりコルナゴがラグド製法にこだわってきたからこそ培われた独自の技術です。
また構成パーツが分かれているため塗装の精度が上がります。パマペイントに代表されるコルナゴの美麗なペイントはこういったこだわりからも感じられます。

オールロードとしての展開

C68が従来のCシリーズと違う点はロードバイクの枠に留まらないところにもあります。
同設計思想を共有して、ロード、オールロード、グラベルでの3ジャンルに渡った展開を予定しています。これらはフレームの流用ではなく、それぞれのジャンルに合わせて設計を変え、最適なライドフィールを得られるように調整されます。

写真はロードバイク仕様

COLNAGOステム一体型ハンドルバー

コルナゴでは初となるステム一体型フルカーボンハンドルバーを同時発売します。フルモノコック成形により高次元のエアロダイナミクスと優れた剛性を獲得。塗装の厚みにもこだわり軽量に仕上がっているのもポイントです。C64やV3-RSのDisc仕様との互換性もあります。

「レースに勝つためのフレーム」というコンセプトで生み出されるCOLNAGOのロードバイク。新しいC68はコルナゴの最高峰として最新の技術を取り入れ、これまでの伝統を継承するフラグシップモデルに相応しいロードバイクとなっています。

製品価格やスペックなど詳しい情報は、プロダクトページをご覧ください。

■発売時期
フレームセット
[HRWP、HRRD、HRWH、HRBK]2022年9月以降
[HTBK] 2022年11月以降

完成車
[HRWP、HRRD、HRWH、HRBK] 2022年7月以降
[HTBK] 2022年8月以降

詳しくは、コルナゴ正規ディーラーへお問い合わせください。

■関連リンク
C68 プロダクトページ
・ディーラーリスト
・Cyclowired コルナゴC68特集 Vol.1「コルナゴC68誕生 ハンドメイド・イン・イタリーのレガシーを継承した新世代の“C”」
Cyclowired コルナゴC68特集 Vol.2「阿部良之、三船雅彦 コルナゴを知る2人のレジェンドがC68をインプレッション」
・Cyclowired コルナゴC68特集 Vol.3「2人のレジェンドが語るコルナゴ遍歴 ハンドメイドで受け継がれるCの系譜」