マルコ・マルカート(イタリア、UAEチームエミレーツ)は2005年から16シーンズンに渡り、トップライダーとして活躍しています。記憶に残るレースとして、2012年のパリ〜トゥールでは235.5kmの距離を平均時速48.629kmのスピードで走り抜けました。そんな彼のレースに向けた準備についてインタビューを行いました。

-春のクラシックレース出場に向けて、どのような練習をしますか?

練習は基礎練習とレース用の訓練で分けています。
耐久訓練が主ですが、余り負荷をかけずにかなりの距離を走ります。レースが近付けば、徐々に負荷をかけながら強化していきます。
例えばパリルーベではパベェ(石畳)の区間が、5分ぐらい続くので、1〜2月頃に、高負荷をかけながら、30秒、2分、3分、4分の間隔で練習してます。

-高負荷をかけた練習は1週間にどのくらい行いますか?

20〜23時間ですね。練習のし過ぎも良くないので、レースが近くなると15時間くらいに減らします。その期間には、ペダルをスムーズに回せているかなど、走行フォームにも気をつけています。

-ワンデーレースとステージレースでは準備も変わりますか?

ワンデーレースは少しのミスも許されず常に100%の状態でいなければならないので、レース前の金曜は休息を取ってレースに備えます。ステージレースは3週間続くのでスタート時は少しゆったりしてますよ。最初に体調がよくなくても、先は長いので体調を元に戻していくことができます。

-レース前の食事で気をつけていることはありますか?

オフシーズンの時と比較すると身体も硬くないので、もしレースが日曜なら木曜まで栄養バランスに気をつけながら普通の食事をしています。金曜、土曜のランチ、ディナーには炭水化物中心にして、レースに備えて筋肉にガソリンを注入してます。

-レース期間中はなにを食べていますか?

レースの3時間前にパスタやオートミール、プロテインやジャムをつけたパンを食べてます。

-レース時の栄養補給はどうしていますか?

1時間毎に70〜80gの炭水化物をとります。レースの最初はおにぎりやサンドイッチ、エナジーバーのような固形の食事をとりますが、レース後半はマルトデキストリンやジェル等、液体のもので栄養をとるようにしています。

-最後に、レース終了後の身体のリカバリーはどうしていますか?

ゴールを通過した時点からリカバリーは始まります。特にレース後30分が重要で、炭水化物とプロテインをミックスしたものを飲んでいます。
その後に普通の食事をとります。チキンをパン生地で巻いたチキンラップは大好物です。