History of COLNAGO

数あるイタリアンロードにおいて頂点に
君臨するブランド=コルナゴ。
エルネスト・コルナゴは有力プロチームへの
バイク供給を絶やすことなく
自らを切磋することで
数え切れないほどの勝ち星を納め、
人はコルナゴをロードレースの歴史の一部と讃える。
時代に先鞭をつける形で量産型カーボンロードバイクが
席巻した90年代以降、
現在に至るまでエルネストの
哲学と信念は脈々と生き続けている。

HISTORY

1954
イタリア ミラノ近郊の都市、カンビアーゴにて7坪ほどの小さな工房で弟のパオロとともに「チクリ・コルナゴ」を開く。
1956
フォークチューブに弾性を持たせるために低温溶接法を自身の工房にて確立。
1957
ガストネ・ネンチーニがエルネスト製作のフレームでジロ総合優勝。
1959
エルネストがチームモルテニにメカニックとして迎えられ、73年までの14年間勤め上げる。
1960
ルイジ・アリエンティがエルネスト製作のフレームでローマオリンピックの団体追い抜き競技で金メダル獲得。
1962
当時まだ16歳のジャンニ・モッタを発掘し、モルテニへ活躍の機会を与えて64年にジロ・ディ・ロンバルディア優勝、65年ツール・ド・フランス3位、66年にジロ・デ・イタリア総合優勝を獲得。エルネストが製作したフレームで活躍。
1964
エルネストがこの年からイタリアのナショナルチームのメカニックを数年間務める。
1968
コルナゴがチームモルテニへ正式に機材供給を開始。コルナゴが製作しチーム名を冠したバイクと共に戦績を著しく伸ばす。
1970
モルテニのミケーレ・ダンチェッリがミラノ~サンレモ優勝。
1970
ミケーレ・ダンチェッリのミラノ〜サンレモ優勝を機にコルナゴは自身のブランドのヘッドマークをAsso di Fiori(Ace o Clubs)に変更
1971
エディ・メルクスがモルテニに加入。同年ツール・ド・フランス総合優勝し世界選手権金メダルを獲得。
1972
モルテニのエディ・メルクスがツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリアを制するダブルツールを達成。そして同年メキシコシティで、コルナゴが製作したスペシャルバイクでアワーレコードを樹立。
1974
コルナゴが初めて自身のブランドの名を冠するバイクをプロチーム「Scic by G.B. Baronchelli Colnago」へ供給する。
1978
ローマ法王、ヨハネ・パウロ2世にコルナゴ一家が拝謁。黄金に塗られたロードバイクを献上する。
1980
モスクワオリンピックのチームタイムトライアルでコルナゴを駆るソ連代表が金メダル獲得。
1981
フレディ・マルティンスはプラハで開催された世界選手権にて、スプリントでジュゼッペ・サロンニを破った。彼らはともにコルナゴに乗っていた。
1982
ジュゼッペ・サロンニは昨年の屈辱を晴らすべく挑んだ世界選手権で優勝。その直後にサロンニをエースとしたプロチーム「Del Tongo-COLNAGO」が発足しコルナゴが機材供給を開始。
1983
ジュゼッペ・サロンニがミラノ~サンレモをアルカンシェルを着用し優勝。
1983
冷間引き抜き工法やジルコ(星形断面)加工を施したリブ入りチューブを採用したMASTERを開発。このバイクで同年ジュゼッペ・サロンニがジロ・デ・イタリア総合優勝。
1984
ロサンゼルスオリンピックの100kmチームタイムトライアルにおいて、コルナゴを駆るイタリアチームが金メダル獲得。
1985
ヨープ・ズートメルクはイタリアのモンテッロで開催された世界選手権で優勝。クロモリバイク全盛の時代でコルナゴ知名度をさらに高めた。
1986
ジョバンバッティスタ・バロンチェッリは過酷なコースレイアウトで有名なジロ・デ・ロンバルディアにて優勝。
1986
世界トップのF1テクノロジーを自転車に応用するべくフェラーリとのコラボレーションプロジェクトが開始。
1987
フェラーリとの共同開発第一弾「プレチーザ・ストレートフォーク」の誕生。これまでのベントフォークから現在のストレートブレードへの技術革新はコルナゴの手によって行われた。
1989
フェラーリ社との共同開発で生まれた量産型フルカーボンロードバイク「C35」(創業35周年記念モデル)」を発表。
1994
MAPEI(マペイ)への機材供給開始に合わせてコルナゴ初のカーボンラグ構造フレームとなる40周年記念モデル「C40」リリース。マペイチームはこのモデルで勝利を量産。トニー・ロミンゲルは22年ぶりにアワーレコードを更新した。
1995
マペイのフランコ・バッレリーニがパリ~ルーベ優勝。その後2000年までにマペイがコルナゴと共に5度の優勝を納め、使用されたC40は世界でもっとも過酷なレースにおいて高い性能を実証した。
1996
パベル・トンコフはコルナゴのカーボンバイクでジロ・デ・イタリアを総合優勝。トニー・ロミンゲルがブエルタ・ア・エスパーニャを総合優勝。ダブルツールをコルナゴを達成。
2000
フェラーリ社とのコラボレーション「CF1」を発表する。後に続くコラボレーションモデルにはCFの呼び名がつけられた。
2001
オスカル・フレイレはリスボンで開催された世界選手権で優勝。2004年に2度目の優勝を飾る。95年オラーノ、96年ムセウ、98年カメンツィンと世界選手権をコルナゴが制した。
2002
パオロ・ベッティーニはリエージュ~バストーニュ~リエージュでステファノ・ガルゼッリとワンツーを決める。ベッティーニが勝利を量産した年であった。
2004
50周年記念モデル「C50」を発表。カーボンラグ製法のフレームにエアブラシで巧みにに描かれたアートデコールは以後定番となる。
2010
C50の正常進化版となるフラッグシップバイク「C59」をリリース。世界初の油圧ディスクブレーキ搭載車も限定販売した。
2010
新城幸也選手がジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスのステージ入賞を果たし、世界選手権で日本人として前人未到の9位の成績を残す。
2013
スベン・ネイスがシクロクロスの世界チャンピオンを獲得。最強伝説を支えたのはコルナゴバイクであった。
2014
60周年モデルのフラッグシップバイク「C60」を発表。
2015
萩原麻由子選手がイタリアのステージレース「ジロ・ローザ」にてステージ優勝を飾る。
2017
イタリアのフィリッポ・ガンナがコルナゴを駆りトラック競技の4km個人追い抜きで世界チャンピオンとなる。
2018
C60の後継モデルとなるフラッグシップバイク「C64」を発表。継承するラグ製法を独自進化させ大幅な軽量化を実現。
2020
タディ・ポガチャル選手がツール・ド・フランス総合優勝。マイヨアポワ(山岳賞)、マイヨブラン(ヤングライダー賞)も獲得し三冠達成優勝。史上2番目に若い年齢での優勝を支えたのは勝利を請け負うVシリーズ「V3-RS」。
2021
タディ・ポガチャル選手がツール・ド・フランス連覇。三賞獲得での連覇は史上初。
2022
先代から4年ぶりとなる新しいCシリーズ「C68」が発売。ラグドカーボン製法を引き継ぎながら、フレームデザインは一新された。
2022
コルナゴの「V」を継承し、勝利のために生まれた「V4Rs」が発売。UAEチーム・エミレーツのポガチャル選手などが開発に携わったフレームは、翌年のシーズンからチームで使用され、数々の勝利を収めている。
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